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このホームページは一般の方、および脳神経外科医師以外の領域の医療関係の方に日本脳神経外科学会が主体となって進めている未破裂脳動脈瘤の悉皆調査(すべての例を悉く集めて調査する)についての情報をお知らせするために開かれているページです。
本調査は平成11年より3年間計画で厚生省より補助された「脳検診で発見される未破裂脳動脈瘤の経過観察」と題した厚生科学総合研究としてスタートしました。現在基礎的アンケート調査を終え、2001年1月より日本全国脳神経外科学会認定施設を中心に前向き調査を開始しております。2001年1月以降に新たに脳動脈瘤が発見された患者さんを対象に調査をさせていただいております。

UCAS Japanについて

本調査の結果

本調査の主目的である日本における未破裂脳動脈瘤の自然歴についての報告が2012年6月28日発刊のNew England Journal of Medicine誌に掲載されました。ここに報告させていただきます。
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1113260(2012年12月末よりFree download)

主な知見は

  1. 日本において治療されていない未破裂脳動脈瘤の破裂率は年0.95%であった。
  2. 破裂は小さな動脈瘤でも発生するが、大きな動脈瘤ほど破裂の危険性が高かった。
  3. 前交通動脈、内頸動脈ー後交通動脈分岐部の動脈瘤は中大脳動脈の動脈瘤より破裂率が約2倍高かった。またこれらの部位の動脈瘤は比較的小さなものでも破裂率は年0.5%以上であった。
  4. 不正な突出(blebまたはdaughter sac)のある動脈瘤はないものに比較して約1.6倍の破裂率であった。

その他、高齢者になるに従って大きな動脈瘤が多くなることなどが解明されました。
以上です。
今後治療成績や自然歴サブ解析などを発刊予定です。

2012.7.9 レポートを更新しました。
2011.1.17 日本における未破裂脳動脈瘤治療数を2008年までのデータに差し替えました。
2008.5.27 レポート2007年度報告を追加しました。
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